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渡辺志保とDJ YANATAKE 2018年注目の若手・新人ラッパーたちを語る

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渡辺志保さんとDJ YANATAKEさんがblock.fm『INSIDE OUT』の中で「2018年Freshman List」と題し、2018年要注目の若手・新人ラッパーたちを10人、紹介していました。



(渡辺志保)ここからはひたすら私とヤナタケさんがお互いのフレッシュマンリストをベリッ! ベリベリッ!っと発表していくという企画をお届けしたいと思いますが。たくさんいるからどんどん紹介していくスタイルで行きたいと思います。まず、私は注目している2018年にシーンを席巻しそうなフレッシュマンは、Killy!

(DJ YANATAKE)みんな「?」(笑)。「んん?」って(笑)。まず、最初にちょっと説明するとXXLマガジンのフレッシュマンリストもすごくヒップホップの世界的に重要なリストになっているけど。1年に1回、ああいうものを発表するのってなかなか、時代がもっとすごいスピードで動いているから。「もう知っとるわ!」みたいな人がすごい多いと思うし。でも、それをまたちゃんと発表することも、実は大事だったりすると思うんですけど。下手したらね、来年のフレッシュマン(笑)。

(渡辺志保)2019年にブレイクしているかも、みたいな。まあ、たしかにそうよ。

(DJ YANATAKE)どこに視点を置くのかがすごく難しかったんだけど。

(渡辺志保)だって、いま流したリル・ディッキーも2016年のフレッシュマンだったんですけど、その年に選ばれたのが21サヴェージとかコダック・ブラックとかで。まさにいま、スターラッパーになっているみたいな感じのメンツだったりしますから。

XXL [US] Sum 2016 (単号)

(DJ YANATAKE)まあ、なんであえてちょっと突っ込んだところだったり。でも、やっぱりみんな知っているかもしれないけど、ちゃんと紹介しておきたいな、みたいなラインで選ばせていただきましたという感じですかね。

(渡辺志保)なので、すごく悩んだんですよ。カーディ・Bとかを紹介しようかとか悩んだんだけど……でももうさ、カーディ・Bは私、この1年ぐらいありがたいけどすっごいいろんなところでカーディ・Bを紹介する機会にあずかりまして。とかっていうのがあるから、ここはもう『INSIDE OUT』らしく。だって、私たち誰からもスポンサーとか受けていないじゃないですか。ペイオラとかないじゃないですか。だから我々らしくお届けしようかと思っております。

(DJ YANATAKE)というわけで、志保が選んだ1人目が……。

(渡辺志保)1人目。キリー(Killy)というラッパーなんですけども。彼はまだハタチ。しかもトロント出身なんです。トロント出身のラッパーって本当にドレイクを筆頭にたくさんいて。トーリー・レインズとかもそうですけど。すごく、アメリカに次いでカナダのトロントはすごくいま、ラップシティとして名を馳せているような状況だと思うんですけど。そこからデビューした新人がこのキリーという若干ハタチの少年です。で、驚くべきことに、彼は自分のはじめてのミュージックビデオ『Killamonjaro』っていう曲が最初にヴァイラルヒットになったんですけども。



(渡辺志保)私もこの『Killamonjaro』っていう曲をSpotifyのRapCaviarかなんかのプレイリストで知って。「なんか面白いフロウだな」って彼のことをウォッチするようになったんですが。なんか2017年、去年の2月に『Killamonjaro』っていうミュージックビデオをリリースして。で、もう結構世界中から注目をされている。ちなみに『Killamonjaro』はもうYouTubeで1500万回再生だったかな? 結構な数字を叩き出してまして。ついこの間、3月6日にデビューアルバム『Surrender Your Soul』をリリースしたばかり。で、この『Surrender Your Soul』っていうのもすごくいいアルバムで。彼自身、すごくトラビス・スコットに大きな影響を受けたとも言っています。

Surrender Your Soul [Explicit]
Posted with Amakuri at 2018.3.22
Killy
Secret Sound Club

(渡辺志保)なので、もういま世代的にトラビスに影響を受けた若者がどんどんアップカミングなアーティストとして出てきている状況ということで。すごくエキサイティングだなと思いますので、ここで1曲聞いてください。キリー『Pray For Me』。

Killy『Pray For Me』



(渡辺志保)はい。いま聞いていただきましたのが私が注目するフレッシュマン、キリーで『Pray For Me』でした。

(DJ YANATAKE)結構ね、タイムライン上でも知っている人、いたのかな? すごいな。よく知ってるな。さすが『INSIDE OUT』リスナーっていう感じですが。

(渡辺志保)本当にそうっすね!

(DJ YANATAKE)それでは、ヤナタケの方から日本人アーティストの方も発表したいと思うんですけども、『INSIDE OUT』が選ぶフレッシュマン2018、Taeyoung Boy!

(渡辺志保)おおっ、キターッ!

(DJ YANATAKE)Taeyoung Boyくんは1994年生まれ、東京出身ということなんですけども。結構最初は遊びで作ったラップをSoundCloudにアップしたところ、いきなり注目されちゃったということで。

(渡辺志保)ねえ。すごいいろんなところで名前を見ますよね。

(DJ YANATAKE)最近、ニートTOKYOの方でインタビューが出て。それで知った人も結構いたんじゃないでしょうか。



(渡辺志保)うん。

(DJ YANATAKE)で、東京なんだけど、Pablo BlastaとかがニートTOKYOの人たちに紹介したりして。で、バズったような感じみたいですね。で、結構いろんなおしゃれっぽいトラックだったりもするんですけど、彼はルックスもいいし。いいじゃないですか。若くてルックスもよくてラップもできて。もう売れるしかない!っていうね。

(渡辺志保)売れるしかない。

(DJ YANATAKE)っていうわけなんですけども。コラボアルバムが間もなくリリースかな。というところで、かなり注目を集めているアーティストだと思いますが。Taeyoung Boyくん、そのコラボアルバムの先行曲を行ってみたいと思います。Taeyoung Boy『Fault』。聞いてください。

Taeyoungboy & Droittte『Fault』



(DJ YANATAKE)はい。Taeyoung Boy『Fault』をお届けしました。この曲はRyo Takahashiさんという、318じゃないですけども。chelmicoとかのトラックを手がけている人がミックスしたりしていて、結構サウンド的にもしっかりしているっていうことなのかな。

(渡辺志保)こなれている感じがヤバいっすね。

(DJ YANATAKE)結構でも、SNSでバズっているんで注目している人も多いと思うんですが、ひょっとしたら知らなかったという人。Taeyoung Boy(テヤンボーイ)っていうキャッチーな感じなんで。「テヤンくん」とか言うのかな? そういう感じで覚えてもらえればと思います。Droittteとのコラボアルバムが出るということで、それからの先行曲がYouTubeにUPされているのでみなさん、チェックしてみてください。

(渡辺志保)はい。ありがとうございます。では、私のターン。次に紹介したいのは、やっぱり女の子のラッパーを応援したい! ということで、いちばんドギツいやつらを今日は選んできました。City Girls(シティーガールズ)という女の子2人組。いま、すごいフロリダのシーンが熱くて。フロリダはいろいろと話題だったりしますけどね。高校の銃乱射事件とNRAの銃規制問題のあれこれだったりで話題だったりもします。

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(渡辺志保)ドレイクの『God’s Plan』のビデオだったりで話題ですけども。

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(渡辺志保)で、ここ数年、フロリダ出身のラッパーっていうのがコダック・ブラックとかリル・パンプとか、あとアルバムも素晴らしかったXXXテンタシオンとか、みんなあのへんのマイアミの生まれですけども。このシティーガールズっていうのもマイアミ出身の女の子2人組で。J.T.、そしてYung Miamiからなる2人組。彼女たちのことはもしかしたらリル・ヨッティとかミーゴスのいるクオリティーコントロールが昨年末に出したコンピで知ったという方もいるんじゃないでしょうか。いまから紹介する曲はそのクオリティーコントロールのコンピに入っていた『Fuck Dat N****』っていう曲なんですけど。これ、サンプリングネタがカイアの『My Neck My Back』っていうすごいクラシックな曲があって。



(渡辺志保)それ、もともとカイアもマイアミ出身の女性ラッパーで。マイアミ出身の女性ラッパーっていうのが歴代、トリーナとかね、このカイアとか、ジャッキー・Oとかね、とにかくドギツい感じの女性ラッパーの系譜っていうのがありまして。このシティーガールズも間違いなくその系譜をくむ、ちょっとraunchy(汚い・下品)な女性ラッパーとしてとても注目しているので、ぜひぜひ聞いてください。それではお届けしましょう。シティーガールズで『Fuck Dat N****』。

City Girls『Fuck Dat N****』



(渡辺志保)はい。いま聞いていただきましたのはシティーガールズで『Fuck Dat N****』。去年、このビデオが出るタイミングかなんかで片割れがクレジットカード詐欺で捕まっていて。(※J.T.が逮捕された模様)。

(DJ YANATAKE)アハハハハハッ!

(渡辺志保)もうバックグラウンドがヤバいんすよ(笑)。

(DJ YANATAKE)クレジットカード詐欺されたんじゃないんだね。した方なんだ。フハハハハハッ!

(渡辺志保)ヤバいんすよ(笑)。で、3月にデビューアルバムが出るそうで、ついこの間も新曲が出ていたし、シティーガールズはマジで注目しています。

(DJ YANATAKE)名前もあれだけどね(笑)。俺もたまたまビデオを見たことがあって。すっごいいかついね。

(渡辺志保)すっごいいかついのよ。でも、ガールズラッパーは他にもキャッシュドール(Kash Doll)とかエイジアン・ドール(Asian Doll)とかキューバンドール(Cuban Doll)とかドール系のラッパーちゃんたちもいるし。あと、サウェイティ(Saweetie)っていう名前の、彼女も『High Maintenance』っていうすごいのを……。

(DJ YANATAKE)EPかなんか出ていなかったっけ?

(渡辺志保)先週かな? 出ていました。

(DJ YANATAKE)『My Neck My Back』の現代版みたいなのをやっている人だよね。

(渡辺志保)そうそう。なんで、みんなカイアが大好きなんだなっていうのがわかりますけども。そんなわけでまたホットなフィメールラッパーがいれば……なんと言ったってカーディ・B姉さんがいらっしゃいますからね。

(DJ YANATAKE)エイジアン・ドールさんもね、Elle Teresaと中がいいバリ・ベイビーとガチのストリートファイトしている動画とかあるしね。みんな、盛んですね。お盛ん(笑)。



(渡辺志保)そう、お盛ん。だから今度テッテレ(Elle Teresa)とかも呼んでね、こういう話をしたいなって思います。

(DJ YANATAKE)はい、わかりました。では、ヤナタケが次に紹介する日本人アーティストのフレッシュマンはこちら! Ymagik!

(渡辺志保)おおっ!

(DJ YANATAKE)Ymagik、みなさんご存知でしょうか? 僕はこれ、DJ Nobu a.k.a Bombrush!さんに教えてもらいました。岡山県出身のアーティストで、でも結構実はキャリアがあるみたいなんですけど。両親の影響でブラック・ミュージックに興味を持ったということですが、中学生ぐらいから歌いはじめて、17才で上京。都内を中心に活動を重ねてきたんだけど、最初はR&B Connection、THE CLASSといったR&Bにこだわり抜いた団体に所属していたらしいです。で、2014年にセルフ・プロデュース体制というのになってからYmagik名義になって、「トップライナーとしても始動」って書いてあって、これ「トップライナー」ってなにかと思ったら、「歌詞と一体になったセンスあるメロディーを生み出し、トラックやコードと調和を得意とする作家のこと」っていう。

(渡辺志保)えっ、完全無欠な感じじゃないですか。

(DJ YANATAKE)はい。ということだそうです。なんで、結構R&Bとかもやっていて。音楽をちゃんとやっていた方なんですかね。なんですけど、結構バリバリヒップホップで、すっごいかっこよくて。ビデオとかを見たらラップが上手すぎてびっくりしました。という感じなんで、ちょっとおもしろい出身の人ですし、Ymagikさん、覚えていていいんじゃないでしょうか。ということで、最近すごく気になっていたYmagikさんの曲をかけてみたいと思います。Ymagik『PULL UP feat.FIIXD』。

Ymagik『PULL UP feat.FIIXD』



(DJ YANATAKE)はい。お送りしているのはYmagik『PULL UP feat.FIIXD』です。これ、ビデオもあったりするんで、YouTubeなんかをチェックしていただけるといいかもしれません。

(渡辺志保)めっちゃスムースですね。ライブ見てみたいですね。

(DJ YANATAKE)そうですね。というわけで、お届けしたのはYmagik『PULL UP feat.FIIXD』でした。

(渡辺志保)ありがとうございます。私が今度は西海岸の方からお届けしたいと思います。先週もたしか『INSIDE OUT』で紹介させていただいたのですごい好き者の方は知っているかもしれませんけども、03 GREEDOというカリフォルニアのロサンゼルスのワッツを代表するアーティストなんですけど。その03 GREEDO、めっちゃ悪いんすよ。本当に1回、刑務所にも入っていて。この間もインタビュー動画とか見ていたんですけど、本当にふてぶてしさ満開、超怖いっていう感じで。歳も30ぐらいなのでめっちゃ若いっていう感じでもないんですが、ラッパーとしてはこれからさらに注目を受ける存在になるに違いないと思っている次第です。前にも話したと思うんですけど、彼はセントルイスに一時期住んでいたということで、最初に影響を受けたラッパーはネリーらしいですね。で、「ネリーのアルバムも最初2枚ぐらいはマジで俺のバイブル」みたいな。で、はじめて聞いたヒップホップアルバムはB.G.という感じで。

なので、西海岸のヴァイブス……ちょっとハイフィーなんかも入っているようなヴァイブスにセントルイスとか南部、サウスの方のバウンシー感を本当に絶妙に足していて。しかも超ビンビン悪さが伝わってくる! みたいな。こういうギャングスタラップを待っていた!っていう感じがしますので。今週もまた、2週続けてこの03 GREEDOを聞いていただきたいと思います。03 GREEDO『Baytoven』。

03 GREEDO『Baytoven』



(渡辺志保)はい。いまお聞きいただいておりますのは03 GREEDO『Baytoven』。マジで彼の新しいアルバムは本当にヤバいんで。

(DJ YANATAKE)推してますね、志保さん。

(渡辺志保)ライターとは思えぬ語彙の乏しさですけども、「本当にすごいんで……」みたいな(笑)。本当、バウンシーなんで聞いてくださいっていう感じです。

(DJ YANATAKE)そしてヤナタケが推薦する国内のヒップホップアーティストのフレッシュマンはこちら! Fuji Taito! やったー! 一度、この番組でも曲をかけたことがあって。『Bangarang』っていう曲をかけて。



(DJ YANATAKE)XXXテンタシオンみたいなノリのやつをやって。で、彼はそもそもグランドマスターレコードのコンピレーションであるグループとして参加していた子なんですけども、ソロになっていろいろとやっていこうなんていうことで。夜中に、突然俺がDJしているところにデモCDをガーン!って持ってきて。

(渡辺志保)そうかそうか。そんなストーリーありましたね。

(DJ YANATAKE)「聞いてください!」みたいな感じで来たやつで。聞いたら本当にかっこよかったんで、週末にもらってすぐに『INSIDE OUT』でかけるみたいなことをやった彼なんですけども。それから、たまに会うというか。現場に来てくれたりもして、最近はMCのブルっていうのがいて、彼が始めたイベントで飛び入りライブできるみたいなイベントがあるんですけど。そこに2ヶ月連続で来てくれて。俺がDJをしている時にFujiがライブするみたいなのもあったりして。なかなかライブも面白いし、これからもっと大きくなってほしいなという意味で選ばせていただきました。最近、2曲またSoundCloudにアップして、ダウンロードとかもできるんでぜひみなさん、チェックしてほしいんですけど。1個はね、もうブロンとかいう曲なんで……(笑)。

(渡辺志保)咳が止まらないのかな?(笑)。

(DJ YANATAKE)なんで、もう1曲の方。『HEVEL』っていう曲で、「Hevean」と「Level」を合わせた造語なのかな?っていう曲を推し曲として聞いてください。Fuji Taitoの『HEVEL』。

Fuji Taito『HEVEL』


(DJ YANATAKE)はい。聞いていただきましたのはFuji Taitoで『HEVEL』でございます。

(渡辺志保)いやー、彼は本当にブレないですね。

(DJ YANATAKE)なんかちょっとシャウトする感じも青春っぽくていいよね。

(渡辺志保)そうそうそう。青春感をすっごい感じます。ということで、我々のフレッシュマン、折返しになってきました。私はキリー、シティーガールズ、03 GREEDOと紹介してきまして。今日、私すごいバランスの取れた人選だと思うんだけど、次はシカゴから新人の方を紹介したいと思います。ヴァリー(Valee)という新人ラッパーがいまして。ちょっと前にTwitterで「ヴァリーとかどうなんすか?」みたいな感じでリプライをいただくことがあって。「そういえば、『INSIDE OUT』で1回もかけたことなかった」と思って。彼も、よく一緒に絡んでいるチェイス・ザ・マネーっていうプロデューサーがいたりするんですけども。

まあ、数年前からミックステープとかEPとかを出していて注目をされている存在なんですけども。彼の注目度をさらに今年、高める事件がなんと起こりまして。シカゴといえば、やはりカニエ・ウェストが外せない存在かと思うんですけど。なんとヴァリーが今年に入りまして、カニエ・ウェスト率いるレーベル、G.O.O.D. MUSICとサインしたと報じられておりまして。で、ピッチフォークかどっかがヴァリーのラップスタイルを「エレガント・トラップ・サウンド」っていう風に報じてまして。たしかに言われてみると、ちょっとエレガントなヴァイブスを感じるトラップサウンドと言われれば、うんうん、そうだっていう感じで。

もちろんシカゴといえば……っていう感じでチャンス・ザ・ラッパーのね、クリスマスのEPにも参加していますし、そこで同じくシカゴのジェレマイと一緒に歌ったりもしているんですけども。なのでヴァリーは今年、2018年にマジでブレイクすると思うし、たぶんファッション面とかでもね、すごい注目されているんじゃないかなという風に思います。いまからかける曲は彼の『Miami』っていう曲なんですけど。これはもともと2016年ぐらいに発表されていた曲なんですけど、なんとここにG.O.O.D. MUSICのあのプシャ・T社長がジョインしたということで。で、リミックスとしてこの間、また改めて発表された1曲になりますので。

(DJ YANATAKE)で、これがG.O.O.D. &デフ・ジャムで出ているわけですね。

(渡辺志保)そうですね。G.O.O.D.はデフ・ジャムの傘下なので。なんで、トリプルディールゲット! みたいな。その上にはさらにユニバーサルさんがいらっしゃいますので。ということで、シカゴの注目株を聞いてください。ヴァリーで『Miami ft. Pusha T』。

Valee『Miami ft. Pusha T』



(渡辺志保)はい。いまお届けしておりますのはシカゴの注目株ヴァリーで『Miami ft. Pusha T』でした。独特なスムースなフロウですけども。

(DJ YANATAKE)では、ヤナタケのターン。いままで紹介したのがTaeyoung Boy、Ymagik、Fuji Taito。あとは、当然選びたかったんだけどYo-Sea。前にこの番組に出てもらいましたけどYo-Seaも明日、Blue Magicでライブが見れます。Yo-Seaも言ってもまだ1曲だからね、出しているのが。なんで、フレッシュマンに選びたかったんですが……『INSIDE OUT』には1回、ゲストで出てもらっているので、みんなに紹介するという意味でいったん外しましたけども、Yo-Seaも注目してください。というわけで、DJ YANATAKEが選ぶ4人目のフレッシュマン。これも1回、『INSIDE OUT』でかけました。OZworld!

DJ YANATAKE OZworld a.k.a R’kuma『畳(Tatami)』を語る
DJ YANATAKEさんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でOZworld a.k.a R’kuma『畳(Tatami)』を紹介していました。 . . ...

(渡辺志保)おおっ!

(DJ YANATAKE)みんなはR’kumaくんという名前でご存知じゃないでしょうか。かつて高校生ラップ選手権なんかにも出場していましたけども。なんて言うんですか? MCバトルに出ている子たちは、それはそれでいいんだけど、どうしても90年代っぽいヒップホップが好きな子が多かったりとか。

(渡辺志保)ビートとかもね、そういうのも。

(DJ YANATAKE)そうそう。なんだけど、このR’kumaくんは完全に超イマ。イマ感みたいなのがすごいなと思って。最初は結構、KEN THE 390の『Rock The House』という曲のリミックスとかに参加したりしていて。そういうラインもあるのかなって思っていたんだけど、ソロの活動がもうどんどんどんどんよくなっていって。1曲出すたびの伸び率が半端ないなっていう感じがしていて。ルックスもいいし、ファッションもおしゃれだし。出ましたね。若くてラップが上手くてイケメンで。もう売れるしかない!っていう人が出てきてしまいましたね。で、名前を買えていくのはどういう意味があるのかはちょっとわからないですけど、俺は高校生ラップ選手権とかさ――勝手に俺が言っているよ――それで名前がバーン!って売れたことは間違いなくて。それは全然いいことだし。だけど、そういうイメージを払拭してやっていこうみたいな志の表れじゃないかとも思いますしね。まあ、R’kuma改めOZworld。『畳』っていう曲のタイトルもなかなかいいですね。

(渡辺志保)フフフ(笑)。

(DJ YANATAKE)ということでOZworldをDJ YANATAKE的フレッシュマンに選ばせていただきました。OZworldの『畳』を聞いてください。

OZworld a.k.a R’kuma『畳』



(DJ YANATAKE)はい。聞いていただきましたのはOZworldの『畳』。旧名はR’kumaくんですけども、R’kumaくんも沖縄なんだよね。っていうか沖縄のこのタレント揃い、なんなの?っていう。

(渡辺志保)沖縄のローカルのシーン、半端ないんだなって思いますよね。

(DJ YANATAKE)米軍が近いとかあるのかしらないけど、ちょっとびっくりするぐらいタレントが出てきますね。

(渡辺志保)ねえ。沖縄特集なんかもいつか、やりたいですね。では、それぞれが紹介してきました今年のシーンを騒がすに違いない『INSIDE OUT』的フレッシュマンですけども、私が推す最後のラッパーはこちら。バッドバニー! フーッ! Skrrt, Skrrt! バッドバニー、去年からずっと私は地味に地味に『INSIDE OUT』で推しているんですけども。いままで紹介してきたのはカナダ、アメリカ。いわゆる北米地域のラッパー4名でしたが、このバッドバニーだけは違くて中南米というかプエルトリコ出身なんですね。で、前からちょっと話していますけども、プエルトリコってレゲトンとかがすごく幅をきかせているエリアというか、発祥の地ではあるんですけども。

昨年ぐらいからかなり、アメリカのシーンをも席巻しているのがこのバッドバニーなんかがレペゼンしているラテントラップというシーンなんですよ。で、トラップミュージックというアトランタ発祥のジャンルをラテン流にアレンジして、かつ彼らの言語はスペイン語ですので、スペイン語で歌唱しているものがラテントラップ。で、私は前に耳に挟んだことがあるんですけど、スペイン語話者、そして中南米からの移民というのがアメリカ国内にすごく多いので、いまアップルミュージックさんがやっているBeats 1 Radioとかでもすごいラテントラップを豊富にかけようってなっているらしくて。私ももともとこのバッドバニーに関しては、Beats 1 Radioのイーブロー・ダーデンの番組で知ったんですけども。

それですごく私もディグるようになって。で、このバッドバニー、今年に入ってもすでにいろんなリミックスに参加したりしていて。いまからかけるのは『Chambea』という曲なんですけど、これも去年末にリリースされた曲なんだけど、この曲を使ってパフ・ダディとDJキャレドがテキーラのCMかなんかで……オフィシャルのCMなのかな? わからないんですけど、そういう映像を撮っていたりもして。



(渡辺志保)本当に間違いなくいろんな人から注目されているんですよ。で、いちばんこのバッドバニーを使っていっちょ金儲けをしようと思っているのがあのドレイクで。で、まだちゃんと発表になっていないんだけど、ドレイクが自分のInstagramのストーリーで「バッドバニーとレコーディング中♪」みたいな映像をちょっと前に上げていて。なので、ドレイクさんがいい意味で噛み付くところは全部ヒット間違いなしっていう感じですから。2018年、本当に私はいつこのドレイクとバッドバニーのコラボが聞けるのか、いまからすごくすごく楽しみにしているところですので。まずはこのタイミングでバッドバニーが昨年末に放ったヒット曲『Chambea』を聞いていただきたいと思います。

Bad Bunny『Chambea』



(渡辺志保)はい。いまお聞きいただいているのはバッドバニー『Chambea』! あ、そうだ。『Gucci Gang』の昨日発表されたリミックス……イントロからやかましいわ! ハァーン! みたいな感じ。あれにもフィーチャーされていたし。



(渡辺志保)すごいのは、あのリミックス、たしか7人ぐらい参加していて。一発目のバースがグッチ・メインなんですよ。で、『Gucci Gang』だからグッチ・メイン呼ぶのはそりゃあもうリスペクト!っていう感じなんだけど、その次のバース2にフィーチャーされているのがこのバッドバニーなんですね。なので、すごく注目されているんすよっていう、どんな根拠やねん! みたいな感じなんですけど。

(DJ YANATAKE)フフフ(笑)。まあでも、そうでしょう。

(渡辺志保)バッドバニー、ぜひぜひ2018年、みなさんも注目してみてください。

(DJ YANATAKE)というわけでお送りしてきました『INSIDE OUT』的フレッシュマン2018ということでしたけど、最後にヤナタケから紹介する日本のヒップホップアーティストはこちら! Normcore Boyz!

(渡辺志保)やったー!

(DJ YANATAKE)Normcore Boyzね、あんまり僕、詳細はわからないんですけど。

(渡辺志保)私もよくわかんないけど、でもめっちゃ名前を見る(笑)。

(DJ YANATAKE)最近ね。ただ、これも僕、教えてもらったんですけど。FRESH AND KILLAっていう今度、レーベルが始まったんですけど。これ、まず覚えてもらいたい。FRESH AND KILLA。そこを動かしている女ボスがいるんですけど。若くてかわいいね。

(渡辺志保)売れるしかない(笑)。

(DJ YANATAKE)それがすっごいいろんなのが早くて。もう全然、「教えてください!」っていう感じなんですよ。

(渡辺志保)フフフ(笑)。「姉さん、教えてください!」って(笑)。

(DJ YANATAKE)もう全然、娘みたいな年齢ですけど、すっごい詳しい子がいるんですけど。いきなりLINEがポーンって来て、「これ、ヤバいっす!」みたいなのが来て。それがこのNormcore Boyzで。めちゃくちゃ、結構実は前から教えてもらっていたんですけど。ただ、教えてもらったし、俺がラジオで先に紹介しちゃうのもあれかな?って思っていたんですけど、でも結構ちゃんとリリースされたらiTunesのヒップホップのところで割とトップに出たりとか。

(渡辺志保)ねえ。Spotifyでも聞きました。私。

(DJ YANATAKE)なので注目されてきているのかな?って感じで。そもそも「Normcore」ってなんなのか?っていうので、Tシャツ、ジーンズ、スニーカーみたいなすごくシンプルなものを組み合わせたコーディネートを「Normcore」って言って。なんだろうね? スティーブ・ジョブズとかマーク・ザッカーバーグなんかって言われていますけど、そういうシンプルなファッションをする人を「Normcore」って言うんですけど。そのNormcore Boyz。でもね、写真を見る限り、まあまあイマっぽい格好もしていたりするんで。別にすごいナードな格好とか、そういうことではないですけど。2月23日ぐらいにファーストEPが発表されまして。『Normcore No More』っていうタイトルが出て。

(渡辺志保)フフフ(笑)。

(DJ YANATAKE)ただ、この子たちすごい面白くて。メンバーはNightFlowMike、Young Dalu、Spada、OSAMi、Gucci Prinz、TokyoYoungVision っていうのがいるんですけども。ソロの動きもしていて。OSAMiくんっていう人とかはXXXテンタシオンの『SAD!』とかをもうビートジャックで発表していたりして。やっぱりそういう、もうイマドキ感が溢れますね。というところで、Normcore Boyz。名前を知らなかった人は注目しておいた方がいいんじゃないでしょうか。では、紹介させていただきます。2018年フレッシュマン、Normcore Boyzの『Freak feat. Gucci Prince&OSAMi』。

Normcore Boyz『Freak feat. Gucci Prince&OSAMi』



(DJ YANATAKE)お送りしておりますのはNormcore Boyzの『Freak』でした。

(渡辺志保)おおーっ!

(DJ YANATAKE)なかなかこうやって聞くとね、本当に日本の未来は明るいんじゃないですか?

(渡辺志保)明るい! 本当にみなさんのこなれ感というか、モノにしちゃっている感がヤバいですね。

(DJ YANATAKE)はい。というわけでフレッシュマン2018をお届けしました。どうでしたか?

(渡辺志保)ねえ。ちょっといろいろ「俺のフレッシュマン、私のフレッシュマンはこれだ!」みたいなのもぜひぜひTwitter「#inside_out」などでつぶやいてもらいたいと思います。(ツイートを呼んで)バリ・ベイビーちゃんも私の大好きなアトランタ出身のフィメールMCなんで。彼女もそんなにまだたくさんの作品を出しているわけじゃないんで、今後すっごく楽しみなところですね。

(DJ YANATAKE)さっき話した沖縄・宮古島のDJカズキも「日本ならMuKuRo」とかね、教えてくれたりしていますね。


(渡辺志保)ありがとうございます。

(DJ YANATAKE)まあ、また新人を常に紹介させていただいてますけども。ちゃんとフレッシュマンみたいにまとめて紹介できてよかったですね。

(渡辺志保)また定期的にやっていきましょう。それこそXXLの本家フレッシュマンが発表された暁には、そっちの特集もやりたいと思います。

(DJ YANATAKE)でも今日はだいぶ突っ込んだバージョンだった気もしますけどね(笑)。

(渡辺志保)そうなんだよね。もっと、カーディ・Bとかテンタシオンとか、そういうのをかけた方がよかったような……ヤングボーイ・ネバー・ブローク・アゲインとかね。

(DJ YANATAKE)わかんない。『INSIDE OUT』的に当たり前になっちゃっていて(笑)。

(渡辺志保)私たち、ちょっとよくわからない(笑)。まあいいや(笑)。

(中略)

(渡辺志保)というわけで我々の10フレッシュマン、それぞれ5人ずつ紹介してきましたが、最後に私が最近見つけてすごいアドレナリンが上がった超超若手の子を紹介したいんですね。彼の名前、読み方もよくわからないんだけど、Fijimacintoshっていって。オハイオの方出身らしいんですけど、あんまりネット上にもぜんぜん情報がなくて。彼が先週の金曜日に自分のファーストソロアルバムをリリースして。それを聞いたら、めちゃめちゃすごいベースラインだったの。ベースが汚い曲が好きなんで。で、XXXテンタシオン以降のベースの汚さ、みたいな感じで。

かつ、それに最初にエイサップ・ロッキーが『Peso』でやっていたような感じとか、それこそ当時クライムズ・カッシーノ(?)がやっていたようなサウンドのヴァイブスも感じるし。で、あとたぶん特定のプロデューサーがいるんだけど、そのシグネチャーサウンドがマリオがコインを取る時の音なのかな? あれをピコピコーン!って随所に入れていて。またちょっと面白いラッパーが出てきたなという感じなので。最後はこの謎の超新星Fijimacintoshの新曲でお別れしましょう。『Did You Leave Something Behind?』。渡辺志保とヤナタケでお届けしました。See You!

Fijimacintosh『Did You Leave Something Behind?』



<書き起こしおわり>

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